日々、使うものにもこだわりを持ってセレクトしているI様は、間取りもシンプルに、長年経っても飽きのこない長く愛せるプランに。共働き夫婦だからこそ、互いに家事がしやすく家の中での動きを止めない、階段を中心にしたグルグルを回ることができるプランに仕上がりました。キッチンからパントリーを抜けた洗面所からは、廊下を抜けて玄関までひとつなぎ。動きの中で物も収納できるように、いたるところに収納スペースも設け、家の中でスッキリと暮らせるように工夫されています。
LDKに入って一番目を引くのが、天井に取り付けられたうんてい。平坦な天井に動きが起こり、遊び心もあります。子供だけでなく、親の運動不足も解消できそうです!うんていにハンモックをぶら下げても楽しそう。親子でハンモックに揺れながらひなたぼっこすれば、特別な時間になるでしょう。
リビング階段もオープンタイプになっており、空間のアクセントに。子供が小さい時は、子供が階段に腰かけて、リビングを眺めるなんて光景も楽しめそうです。
リビングの一部に書斎コーナーを設けて、家族共有で使用するPCを置いています。上部には棚を造り付け、収納量も確保。家で仕事をする機会が増えてきた昨今、こういったスペースを計画するご家族が増えています。個室としてのスペースを確保するのが難しい場合は、リビングの一角でも充分その役割を果たすことができます。
読書が趣味のご主人。本をたくさん所有しています。アパート暮らしだった時には、実家に大切な本を預けていたそうですが、家づくりの機会に大切な本をきちんと収納できるスペースを計画。書斎の背面にタタミ分1帖分の広さですが、効率よくに本を収納できるようL型に棚を造作しました。パッと見て読みたい本をすぐに発見できそうです。まるで、雰囲気のよい本屋のよう。
家事の一つで、洗濯物を干す作業は大変なものです。防犯上の観点から洗濯物はベランダへ干すI様邸は、スムーズに洗濯を干せるよう、階段を上った先のホールからベランダへ出ることができるように設計。個室を通らずにベランダへ出れる最短距離です。ドアを通過するなどのわずらわしさも無し。ホールには、室内干し用の金物も取り付けて、夜洗濯をして室内に干しておき、朝外に出すというサイクルを実現可能に。ベランダの近くに室内干しスペースを設けておくと、夕方取り込んだ洗濯物の一時置きとしても活躍します。
お気に入りのものに囲まれたI様の暮らしは、家づくりにおいても優先順位をきちんとつけ、自分達が暮らしていて、「永く愛せるもの」や本当に必要なものにはとことんこだわった、家族みんながお気に入りの家になりました。