住宅が多く立ち並ぶ甲府市某エリア。
周りが密集する中でも、プライバシーを守りつつ、『明るく風通しのよい家』とのご要望で、近隣立地状況を踏まえ、プランニング。
平屋建てということからも、明かりを取り込みにくい設計条件だが、窓の配置計画や現地の風向きを考慮し工夫された間取りは、心地よい風とやさしい明かりが入り込むくつろぎの住まいとなった。
風の通り抜けと、明るさを取り込む重要な要素が、2つの中庭的空間である。ダイニングを中心に、南北には配されたこの空間は、南側からの明るさを取り込み、北側は隣家からの視線を遮る要素と風を通す目的がある。北側の窓がある位置は、ちょうど隣家の駐車スペースとなっており、建物がなく視線が抜けるのだ。住宅密集地に居ながらも、ダイニングからは空を望むことができる。建物の南側にはウッドデッキがあり、スリット格子を取り付けた。隣家からの視線を気にせず、ウッドデッキでくつろぐことができる。
バイクガレージを建物の一部に計画。ご主人はバイクいじりが趣味なので、広さは6帖を確保。片流れ屋根のシンプルな形状に、真っ白の外壁と木目調の電動オーバースライダーが外観のアクセントにもなっている。
外部の視線から守られたウッドデッキで、お庭の緑が風に揺らぐのを眺める贅沢なひととき。自然を感じながら生活できる住まいは、心もカラダも豊かにしてくれます。